介護費用のリサーチも重要!

自立した生活を送るために介護を必要としている人へ、最適なケアプランを提案することは、ケアマネージャーにとって大切な役割です。そのため、ケアマネージャーは、要介護度や本人の身体状況をしっかりヒアリングして、作成したケアプランについて説明しなければなりませんが、時には断られてしまったり、難色を示されたりしてしまうこともあるようです。その大きな理由になっているのが、介護費用です。サービス自体に介護保険を適用できて、1割または2割の負担で済んでも、細かな消耗品の購入などを含めると、トータルでかかる介護費用は思いのほか高くなってしまうことがあるからかもしれません。したがって、ケアマネージャーがケアプランを立てるときには、どのくらいの金額が最適な介護サービスを受けるためには必要なのかを試算して、家庭の経済状況に応じた提案をできるようにするのが重要です。

そこでまず、施設ごとに一般的な介護費用の相場を把握しておきましょう。ちなみに、要介護度によってかなりの金額差が生じるので、その点は十分に留意してリストを作成するのがポイントです。そして、要介護度に応じてどのようなものを介護のために準備しなければならないのかをリストアップし、1ヶ月あたりの必要資金をトータルで算出します。

このようなリストを作成しておくと、ケアプランを提案するときに、毎月最低いくらくらいの金額が必要なのかを具体的に説明できます。ですから、ケアマネージャーは、これらを踏まえた上で説得力のあるプランを提示し、的確に説明できるようにしておかなければなりません。